Race With The Devil [The Gun]
HMV Online で「Repertoire Records セール」をやっとります。
HMV は Amazon.co.jp に比べて輸入 CD が若干高い印象があるのですが、Amazon より見易くて頼りになる商品情報と、時々行う太っ腹なキャンペーン(全てのキャンペーンではない。「たまに」です)がウレシイので、My Favorite となっています。
Repertoire Records は独国の再発 Label で、Mania にはお馴染みですね。再発 Label には Compilation を乱発する如何わしい Label もありますが、ココは「知る人ぞ知る隠れ名盤」を再発してくれるので、その筋の人達には足を向けて寝られない存在でもあります。
名盤の紙ジャケ化を何回りもさせて底をついた感のある国内各社が、新たなるオヤジ・ターゲット販促策として隠れ名盤紙ジャケ化を進める昨今では、その有難さも薄れがちですが、たまに「愛が無い」再発盤など出そうものなら「コレを買うぐらいなら Repertoire の方が音もよくお勧め」なんて書き込みがあるくらいに、無くては困る存在です。
で、困るのは(私だけ?)その発音(読み方)です。英語読みなら「レパートリー」でしょうが、元は仏語(レペルトワール)で、おまけに独国の Label ですから「レパトア(ワ)」「レパートア(ワ)」 等、様々な表記で書き込まれています。誰か独語の分かる親切な方、読み方を教えてください。
今回の「キャンペーン」は中々思い切った値付けがされていて、私も「この値段なら買い」と思えるものがザクザクありますが、ここで沢山の CD を買ってしまうとまさに HMV の思う壺でしょう。ところが Collector というものは、誰の目にも明らかな餌に「バグッ」と喰らいつくことを「ウレシイ」と思えるダボハゼのような生き物なのです。って、これも私だけ?
んでもって、一通り眺めてみたところ、一番気になったのが「 The Gun 」。 Gun はウチの愚弟君の Favorite で、Analog 盤では持っているもののあまり聴いたこともなく「この値段なら・・・」ということで。「Analog 持ってるなら、それを聴けばいいじゃん」 なぞと云ってはいけません。Collector というものは・・・(以下省略)
Gun が好きな方には Analog 盤の方が興味深いことと推察しますが、ソレはまたの機会に。
Gun は、Paul と Adrian の Gurvitz 兄弟(何故か 1st Album では Curtis と名乗っています)と Ds. の Louie Farrell からなる British Rock Trio です。2枚の Album を残して解散。やがて兄弟は他の Ds. と Three Man Army 、そして Cream の Ginger Baker と組んで Baker Gurvitz Army として活動した後、弟の Adrian Gurvitz は Solo でまったく毛色の違った Album を Release します。
Gun の代表曲といえば「Race With The Devil」。邦題が「悪魔天国」です。まあ、今の時代に客観的に見ちゃうから「どうして"天国"?」 ってなるんだけど、多分当時は「イカして」いたのでしょう。
[ The Gun / Race With The Devil - 1968 ]
(すみません。So-net なので Sony 絡みは直接見られないようです。(Blog記事作成環境でのみ見られないようです)
別 Window で見てもらえたら幸いです)
で、翌年には U.S.A. の Houston Fearless が、この曲を Cover ります。
[ Houston Fearless / Race With The Devil - 1969 ]
私はこの Band のことは全く知らないんですが、Psychedelic Rock Band だそうです。
いくら U.S.A. と U.K. だからって「完コピ」ってどうなのよ。
この人達の日本盤 7inch は Net で見かけたことがありますが、やはり邦題は「悪魔天国」でした。
それから8年後、同じく U.S.A. のこの人達です。
[ Black Oak Arkansas / Race With The Devil - 1977 ]
後に Ozzy Osbourne の Back で Ds. を叩く Tommy Aldridge がいた Band です。なんか、サッパリしちゃって原曲の「如何わしさ」がなくなっちゃって、私的にはイマイチ。皆さんはどう? あ、それと「アーカンサス」ぢゃないよ。
さらに数年後、Motorhead の妹分がこちら。
[ Girlschool / Race With The Devil - 1980 ]
個人的にはコレが一番気に入りました。やっぱり U.K. の Band だからか、Original に近い Arrange で、Guitar が意外にカッコイイ! 当時は Girlschool って垢抜けないブサイクなおネーチャン達っていう Image だったんだけど、コレ見て反省。そのカッコイイ Guitar の Kelly Johnson は、2007 に癌で亡くなっています。 R.I.P.
最後に、2回目の登場 Metal Gods です。
[ Judas Priest / Race With The Devil (- 2001) ]
(すみません。こちらも CBS なので)
しかし、よく Sony 絡みが自動判別できるもんだと、変なところで感心したんだけど、なんで以前の記事の Judas は大丈夫なんだ? あれも同じ Label から出てるぞ(つまり「漏れがある」ということです)。(Blog記事作成環境でのみ見られないようです)
曲の方は 1977 の Sin After Sin の Outtake ということでイマサンですな。Girlschool を見習え、と云いたい。
ということで、詰まる所、この曲の場合は「Original が一番」だと思うのですが、皆さんはどう思われましたか。
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