リッピング・データのフォーマットを変更する (其の5) 中途半端な完結編 [PC Audio]
Disk Check をかけて寝た、続きです。
翌日、PC を見ると普通に起動していた。
Disk Check をかけて放置したので、ファイル破損が見つかったかどうかは分からない。
まあ、「起動不可」という最悪の事態は免れたので OK でしょう。
CrystalDiskInfo で確認しても HDD 自体は壊れてないようなので、先に進もう。
Convert 作業がどこまで進捗していたか、を検証。
どうやら BeatJam の Library の順番(今回は Artist 順)で処理されたようで、
A から始まって T で終わっていた
「おー、結構進んでる」と喜んだが、よくよく見ると嬉しくない点が見つかる。
まず、「本来あったはずの Folder が無くなっている」。
今回の Convert では、出力ファイルの保存先を既存の [ ATRAC ] という Folder にしていた。ここには Walkman に Bundle されていた Lossy の ATRAC ファイルも保存してあった。不思議なことに、T には Tim Janis という人の Folder があったことを記憶していたのだ。
[ Tim Janis / Ever I Love You ]
(初めて聴いたけど良いですな。ますます悔しい)
Tim Janis がどんな人かも知らず、1回も聴いたことがないファイルが無くなったところで、何も問題はないのだが、今まで所有していたものを失うという事実をどうにも受け入れられない自分がそこにいた(そんな大層なもんじゃありません。貧乏性なもんで)。
Free のファイル復活ソフトを試してみる。なんせ 1TB の HDD だから、復活できるファイルの検索処理だけでもハンパない時間がかかる。丸1日以上動かした結果は・・・、ダメでした。
丁度、 T のところで電源を「ブチッ」ったから、 HDD の Tim Janis の辺りでファイルが破損したんだろうね。あればあったで一生聴かなかったかもしれないのに、何故か・・・
「悔しいです!!」
だけど、本当に問題なのはこっちの方でした。
出来上がった AAL ファイルを A から順に見て行ったらすぐに気が付いた。
「Omnibus 盤が [ Vorious Artists ] の Folder ではなく、それぞれの Artist の Folder に泣き別れてる」
前にも書いた通り、私はこのルールでファイル名を管理している。
\[アーティスト名]\[アルバム名]\[トラック番号] [曲名]
そして、Omnibus 盤はこう。
\[Various Artists]\[アルバム名]\[トラック番号] [曲名] - [アーティスト名]
そう、ホントは BeatJam の「出力ファイル名設定」の時にこのことを考慮しなければならなかったのだ(実は設定した時に気付いていたのだが、他のことをいろいろ調べているうちにすっかり忘れてしまった)。
で、何とか [ Vorious Artists ] で出力できないかを調べた結果、ダメでした。
どうやら BeatJam では、Tag 情報の [ Album Artist ] という項目は扱えないらしい。
ここから、BeatJam についてオヤジが愚痴ります。若人は読み飛ばしてヨロシイ。
(何故、上から口調?)
この Software は、楽曲管理機能の中で [ Album Artist ] という概念がない。例えば Library 中の全曲を Sort する場合。私は [ Album Artist ]-[ Album ]-[ Track No. ] 順に並べたい。けど、BeatJam LE では、[ Album Artist ] という概念がないため Omnibus 盤は Album 単位に並んでくれない。「モード選択」を「アルバム」に変えれば、画面左側に Album Art が縦に並び Omnibus 盤も1枚の Album として扱えるのだが、それだと画面右側には選択された Album の曲が表示されるだけだ。更には、一覧表示項目に「File Path」を追加することもできない。
他の Software では、一覧表示項目に[ Album Artist ] が追加できるし、多くの場合「File Path」も追加できるので、私のように「フォルダ名称ルール=並べたい順」にしておけば、全曲表示画面でも「File Path」で並べてやれば済む。
BeatJam LE を使っての第一印象が「どうもシックリこない」と思ったのは、どうやら「この点」にありそうだ。
この Software の開発責任者は「配信(高品質音源 ではなく、Lossy の配信)とポータブル機器を使う上での楽曲管理」を重視したと思われる。いや、極論すれば「配信しか知らない若い世代の人向け」であろう。CD からの Ripping 機能はあっても CD 再生の機能がない、というのもそれが理由かもしれないし、可逆圧縮ファイルを5,000曲以上登録して「重い」というような User 向きには作ってなさそうだ。
「音楽配信」を使ったことがないので想像でしかないが、1曲単位で購入できるということは「 Album 」という概念が希薄になりそうな気がする。「好きな曲」を入手するために Album 1枚分の曲を買う必要がない。「好きな曲」だけを選んで Download すれば、経済的かつ合理的だ。ましてや「Omnibus 盤」の必要性も感じられない。だって「欲しい曲」は検索して1曲単位で買えるのだから、「複数の曲が1枚に纏まっているから Single 盤を何枚も買うよりお得な商品」なぞ無くても困らない。
Omnibus 盤を好む理由については次の機会に書かせていただくとして、私が執着しているのは Album という概念である。私には、とっても重要なことなのだ。年寄りの愚痴であることは百も承知だし、時代の流れに抗えないことも分かっているが、それでも自分が体験してきた文化に根差した心地よい感覚までそれに合わせたくはないと思っている。私が Album という文化を重要視している限り BeatJam LE を使う気にはなれない。
ちなみに、有償の BeatJam は使用していないので、これらの機能が備わっているかは未確認です。
閑話休題。じゃあ、どうするか。
考え付いたのは、次の方法。
- BeatJam に Omnibus 盤だけ登録する。
- 出力ファイル名の設定を下記のように設定して Convert 実行。
\[Various Artist]\[アルバム名]\[トラック番号] [曲名] - [アーティスト名] - BeatJam から Omnibus 盤を削除して、残りのファイルを登録した後、出力ファイル名設定を変更し Convert 実行。
この方法で「大丈夫かな」と思ったのは、BeatJam で [ Album Artist ] を扱えないのに、WMA から AAL に [ Album Artist ] の内容が引き継がれるのだろうか、ということ。
でも、出来上がった AAL を Walkman に転送したら、疑問が解消しました。Walkman にも [ Album Artist ] という概念がなかったのです。つまり「あってもなくても同じ」でした。
元々、私が AAL に Convert する理由は Walkman に転送するため。
であれば、何の問題もない・・・はず、だったんですけど・・・。気が付いちゃいました。
早速、試してみたら「嫌な予感」が的中。出来上がった Omnibus 盤の AAL を x-アプリ の Library に登録してみると、1枚の Album として認識してくれない! x-アプリ には [ Compilation Album ] という機能があるため、Album Artist と曲の Artist を別個に登録できるのですが、それがアダとなってしまったようで・・・。
コレが何を意味するかというと、「Walkman への転送は x-アプリ でやる」のがムリそう、ということ。
勿論、x-アプリ の Data を手作業で修正すれば良いのだけど、これが結構メンドクサイ。
すみません。前言撤回です。BeatJam で Walkman に転送します。こちらは修正なしで前述のとおり Album 単位を扱えるので。
試しに何件かのファイルを Convert して、この方法で思うように出来ることを確認したところで、作業をやめた。
ここまで読んで下さった皆さん、すみません。 AAL への Convert は一時中断することにしました。
理由は、
- 全ての AAL ファイルを削除しなくてはならないこと。
上記の方法で Omnibus 盤のファイルを作れることは分かったが、現存する AAL ファイル群から Omnibus 盤のファイルだけ選んで削除する方法がない。 Omnibus 盤が 30枚くらい登録されているので1つ1つ調べていく労力も馬鹿にならない。
- 変換元になる WMA Lossless ファイルの Tag 情報が綺麗になっていない。
それを承知で作業を始めてしまったが、[ Album Title ] や [ Title ] が誤っていた場合には Wave / Wma Lossless / AAL と3ファイルを修正しなくてはならない。 - この理由が一番大きいのだが、ファイル名のルール付けを変えようと思っていること。
PC Audio をやり始めて、まだまだ Ripping していない CD が沢山あるのだが、同じ Album Title を何種類も持っていることに気が付いた。
洋楽 Fan の方なら分かってもらえるかもしれないが、同じアルバムを Remaster 再発の度に買うとこうなる。レコード会社の意図通りに釣られていることは悔しいが、Collector とは・・・(シツコイですね)。コレを別の Album として管理するためには、[ Album Title ] を [ Album Title (Year)] にするしかない。しかも物によっては更に Country も付加することになりそう・・・。
ただし、こうすると各種 CDDB には Hit しなくなりますので、念のため。
ということで、WMA Lossless を綺麗にした後に AAL に変更することにしました。当面、 Walkman には聴きたくなった Album を都度 AAL に Convert して転送することにします。また、全曲 Convert した後に新たな Album を Ripping する場合には、BeatJam ではなく x-アプリ を使うかもしれません。その場合には x-アプリ に Wave ファイルを登録して、 CDDB で情報取得後に Convert という手順になりますが、 Album 1枚分ならそれもありか、と思っています。
それと「ホントにホント」の理由は、「新しい Blog ネタを思いついてしまったから」なんです。そちらに集中したくて(結構メンドクサイことなんですよ)、こちらを打ち切りという気持ちが強いかな。
「まだまだ続く」とか書いときながら、なんか中途半端な結末で申し訳ありません。AAL Convert は何か進捗があればご報告します。また「ココが分からなかったので、もっと知りたい」といった要望がありましたら、私の分かる範囲でお答えしますので。
取り敢えず「完」
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