リッピング・データのフォーマットを変更する （其の２）

　今後RipするFileの対応はできたが、問題は既存のFileをどうやってConvertするのかと、そのFileにTag情報を埋め込まなきゃならん、ということで。

　WME（Windows Media エンコーダ 9）を起動してみるが、Folderを指定すると下位のFileを全てConvertしてくれるような機能はなさそう。というか、Start Menuの［Windows Media エンコーダ スクリプト］ヘルプを見つけた時点で「多分、こいつなんだろうな」とは思ったけれど、苦手だから「もっと簡単なものがあれば・・・」とジタバタしてみたのでした。

　まあ、EACの設定値を見つけた時点で「これを使えばBatch Convertも何とかできそう」と思っていたので、苦手とはいえ何とかなりました。ヘルプの中に下記の記述を発見。

Windows Media Audio 9 Lossless コーデックを使うこともできます。この場合は、品質設定値を 100 にした品質ベースの VBR エンコードを指定する必要があります。　-a_setting の既定値は Q100_44_2_16 です。次の例は、48 kHz のサンプリング レート、2 チャンネル、24 ビット エンコードで可逆圧縮を指定するコマンドの設定方法を示しています。

cscript.exe wmcmd.vbs –input C:\My-songs\Song1.wav –output C:\My-songs-coded\Song1.wma -a_codec WMA9LSL -a_mode 2 –a_setting Q100_48_2_24

　この例は［24/48］だけど、パクればBatch Fileはできそう。後は、EACのパラメータにあったTag情報の埋め込みをどうしよう。ファイル名とパスからある程度埋められるんだけど、それらを取得するコマンドが分からんので早々に断念。空っぽのままConvertして、後からMP3TagやMediamonkeyで埋め込む方が楽そうなので。

　それではBatch Fileを作ってみましょ。［メモ帳］で下記のコマンド４行を入力して拡張子［.bat］で保存。

set input="入力フォルダとパスを指定"
set output="出力フォルダとパスを指定"
cd "C:\Program Files\Windows Media Components\Encoder"
cscript.exe wmcmd.vbs -input %input% -output %output% -a_codec WMA9LSL -a_mode 2

（一番下の２行は同一行です）

と、如何にも「分かっている」ような書き方をしていますが、勿論googleってパクりました。ただ、入力ファイル・パスと出力ファイル・パスを同一にすると、ConvertしたWMA Losslessファイルをインプットと見なして永遠に終わらなさそうなことには気付いたのですが、ウッカリと出力フォルダを入力フォルダの中に作ってしまったので、結局「永久Loop」に・・・。ええ、気付きましたとも。一晩放置しても終わらなかったときにね。

　こう書くとスンナリできたかのようですが、宋は問屋が卸さないので瀬古人形しかありません。いきなり全件を処理するのは危険だから、数件を対象にBatch Fileを作りＷクリックしてみたところ、何も起こりません。試しにコマンドプロンプトを開き、手入力でコマンドを叩いてみたところ、それらしきメッセージを表示して処理終了。出力ファイルを確認するとそれらしいWMAファイルができているので、コマンドに誤りはなさそうです。となると何が原因か？あーでもない、こーでもないと悩んでいたら、ふと思いついて［管理者で実行］してみたところ、これがBingo!! セキュリティ警告の後に動き出し、無事WMAファイルを出力してくれました。ふーん、VISTAってこうなのね。だったら「権限がありません」くらいのメッセージでも出せよ、UAC。

　いくらOSに悪態をついたところで自分の無知は治らないので、全件処理するBatch Fileを作り、処理実行したまま翌日まで放置。そこで、前述のヘマに気付いてあわてて処理中止。出力ファイルを確認すると余計なもの（出力されたWMA Losslessファイルを入力としてConvert?されたWMAファイル。つまり同じもの）もありますが、対象となるファイルは全てOK。あとは数件あるHi Resサンプルファイルをパラメータを変更して処理し、全件完了! 

 　何はともあれ、ようやく約5,000件のWMA Losslessファイルができたので一安心。今度はTag情報をどうやって埋めるかですが、実はまだまだ先は長いです。

つづく・・・

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